春に多い病気
保育園や幼稚園の入園の時期は、人から人にうつる病気にかかりやすい時です。
寒暖の差が激しいため体調をくずしやすいことに加えて、入園や進級で急激に環境が変わることもありますし、
集団生活の中で病気をもらう機会が多くなります。
特に春に流行しやすい病気といわれるものはありませんが、比較的、溶連菌感染症が多く発症します。
また、はしか(麻しん)や風しん、水ぼうそうなど、集団感染しやすい病気には注意しましょう。
溶連菌感染症
高熱とのどの痛み、いちごのような赤い舌が特徴です。
新生活が始まる春先や、ゴールデンウイーク、夏・冬休みの前後にも流行することが多いです。
2~5日の潜伏期のあと、のどの痛みや発熱といった風邪に似た症状がでます。全身に赤いブツブツが出ることもあります。
病気に効くお薬(抗生物質)を、きちんと飲み切ることが大切です。
ほとんどの場合、お薬を飲み始めてから1~2日で熱が下がり、発疹もだんだんよくなり、
のどの痛みも1週間以内でおさまります。その後、指先の皮膚がうすくむけてくることがありますが、
これも2~3週間程度でおさまります。
合併症が現れることがあるので、長めに抗生物質を飲んだり、3週間後くらいにもう一度来院してもらうことがあります。
はしか(麻しん)や風しん、水ぼうそうなど
どれも有効な予防接種があります。
麻しん・風しん(MR)は、定期接種として1歳になると公費(無料)で接種できます。
また、水ぼうそう・おたふくは自費になりますが、1歳以上から接種可能です。
集団生活が始まる前に、予防接種を受けることをお勧めします。